住まいの情報

新築住宅 完成現場見学会でのチェックポイント

 

 

工務店からハウスメーカーまで近年盛んに新築住宅の現場を利用した完成見学会を開催しています。

住宅総合展示場に並ぶ量産ハウスメーカーの展示場は、広さや間取りで自分達の希望と大きくずれてしまい、
あまりリアルな参考にはならないことが多いようです。

そこで等身大の参考としては、入居前の注文住宅や分譲住宅のオープンハウス、
さらに販売予定新築住宅の限定モデルハウス見学などの方法があります。

では注文住宅を計画中のご家族が、そのような完成現場見学会に行く際には、
どのようなことがチェックポイントになるでしょうか。

こういう住宅が造りたいと具体的にイメージできている時は、
その希望を叶えてくれそうな住宅や会社かということをチェックすることになるでしょうが、

そうではなくまだ漠然としたイメージしか無い場合には、
見学した住宅を参考に自分達はどうしたいのかをイメージする情報収集の場になるのかと思います。

また注文住宅の完成現場は、施主であるご家族の要望が随所に反映されています。

ですので家族構成やライフスタイルがもし聞ければ、自分達の場合は・・・と、イメージもし易いのかと思います。

●完成現場見学会の主なチェックポイント

・広さや予算的に自分達のこれからの家づくりがイメージができるか。

   住宅展示場などを訪問した方はご存じかと思いますが、ハウスメーカーのモデルハウスは
   規模も大きく、たいへん見応えのする空間演出やアイデアが満載されています。

   意識しないで見学にいくとつい魅了され、こんな住宅が持てたら豊かな生活が送れるだろうと
   夢も広がるのではないでしょうか。

   しかし実際には土地購入から始まり、特に都市部では価格上昇もあって、予算面からすると
   とても実現不可能な状況を経験すると思います。

   思い描いていた夢を我慢しなくてはならない、もしくは、無理をして本来の予算をオーバーする
   ような家づくりになってしまう可能性が出てきます。

   ある程度、事前にご予算から住宅の大きさを予測し、現実味のある住宅を見学されることをお勧めいたします。

   地域の工務店や住宅会社、さらにハウスメーカーでも、実際のお客様の住宅を借りて行う完成見学会や
   いずれ売却が予定されている実際の規模に近いモデルハウスなどもありますので、現実味のある見学が
   できるのではないでしょうか。

 

・施主ご家族のライフスタイルや拘りが間取りなどに活かされているか

   建売住宅などの場合には完成している住宅を購入するので、ある意味建物に合わせて
   生活を組み立てるといっても良いかもしれません。

   しかし、それではご家族の希望した生活や拘りが満足できない場合も多々あるのが現実です。
   生活し不便を感じたり、もっとこんなイメージの住宅に住みたかったのに・・・と満足できない
   生活がこれからずっと続くのはできれば避けたいところです。

   当然、ご家族ごとにそんな希望や拘りは異なっていますが、果たして見学会に訪れた住宅が
   そんな自分達ご家族の希望を叶えることができるのか?そんな工夫が盛り込まれているのか?
   などを意識することが大切です。

   注文住宅の場合には、その住宅のお施主様の希望や拘りが反映されていますので
   その中身を案内してくれる係りの人から聞くことによって、この会社なら自分達の希望も
   叶えてくれそうだと思えるかがポイントだと思います。

 

・家事動線・生活動線などが間取り設計で工夫されているか。

   動線にも種類は色々ありますが、大きく分けて家事動線と生活動線の2種類に分類されます。
   住宅の中のそれら動線についてしっかり検討されているかで、実際の生活では不便さや使いづらさを感じたり
   することもあります。
   例えば生活動線にも色々種類はあるかと思いますが、限られたスペースの中でもちょっとした動線の
   工夫で生活に変化がでます。
   わかりやすいところでは、階段をリビングの中に設けるリビングイン階段などは、ご家族同士の接点を増やす方法と
   して子育てや帰宅の動線として住宅計画などでは多く見られるようになりました。

   また家事動線なども、日常の中では生活のし易さに直結する大切な動線です。キッチンや洗濯スペースなどを
   最短の動線で移動できるか、又は掃除や片付けに配慮され家事により負担を軽くできる可能性があります。

   そのような動線が配慮された間取りであるか?なども意識しながら見学してみてはいかがでしょうか。

 

・インテリアや外観のデザインやコーディネートが自分達の希望と合うか

   住宅の建て方には何種類かの違いがあります。完全フルオーダーの注文住宅からセミオーダーで用意された数種類の中
   から選択をできるもの、又は、用意されたパッケージを選ぶことによって一定のテイストを選べるものなど
   会社や住宅商品によっても様々です。
   どのような材料や色を使ってコーディネートをまとめたいのか?自分の好みはどのようなテイストなのか?などを事前に
   意識しておくことも大切ですが、実際にその会社や担当者によって、どこまで実現できるのかなどを意識しながら見学
   することも大切です。傾向としては量産住宅を扱っている大きな会社ほど、用意された中から選択する
   ことが多くなっているようです。

   ご家族が希望しているコーディネートがどこまで実現可能なのかも確認してみることをお勧めいたします。

 

・バリアフリーなどを含めた、使いやすさに配慮がされているか

   近年ではバリアフリーという言葉もあまり耳にすることがなくなってしまうほど、ごく当たり前のことに
   なってきたようです。

   室内での段差を極力なくして、つまづきなどによる家庭内事故を防ぎ、健康で安心した生活を
   送れる住宅にすることは今や当然のこととなっています。

   ですが、細かく見ていくと、段差解消のみにあらず、ユニバーサルデザインという言葉もあるように、
   例えばコンセントの設置高さを工夫することによって腰を曲げたりしゃがみ込まずに
   体の負担を軽くできるような工夫もあります。

   設計デザイナーなどによる丁寧な気遣いにより、住んでみてからわかるようなこともあります。
   そのような意識を持ってみることも大切ではないでしょうか。

 

・設備関係の他に、照明計画などにもアイデアがあるか

   住宅建築にかかわらず、建物には多くの設備などが使われています。水回りでいえばキッチンやシステムバスなど
   が代表的な設備ですが、他にも見学会では目立ちませんが床暖房や太陽光発電システムなど
   冷暖房関係や創エネシステムなど、また細かなところは照明器具やスイッチコンセント関係、配電盤など・・・
   数をあげればきりがないほど数多くの設備があります。

   このような設備はたいへん便利なものですが、ただ付いていれば用を足すものではなく、どこに付いているか
   どのように付いているかなどによって、その便利さの中身は変化してきます。

   例えば照明器具に関しても、照明計画をしっかりできている住宅と、そうでない住宅とでは、
   同じような間取りでも、違った空間のように感じることがあります。最近では大きなシーリングライトを
   部屋の天井中心に1個付けるようなことより、埋込のダウンライトなどを適宜配置したり、間接照明などを
   工夫したりして、居心地の良い落ち着いた空間を演出するケースも増えています。

   このように設計者が設備の機能を熟知して、希望の部屋や住宅にするため、どこまで丁寧に検討されているのかは
   見た目で判断できることもありますが、説明を聞かなくては理解できないことも多々あります。
   せっかくの見学ではそのような視点でも、話しを聞いてみると参考になるかと思います。

 

・工法や設備などは、実際に体感してみてどうか

   様々な設備は、カタログの性能表示などを読み込むだけでは本当に自分達の合っているのか?
   判断しかねる部分があります。

   もしこれはと思う設備があり、可能であるならば、体感するのが一番です。
   理屈では知っていても体感するのとでは印象が変わることもあるはずです。
   また、ちょっとしたことで使いづらさや、もう少しこういう機能が欲しいなど選択肢を含め
   さらに具体的な検討ができるかもしれません。そんなことも確認できたら良いのではないでしょうか。
   これは所謂工法についてもいえることです。場合によっては住宅の形や広さ、敷地条件などでも
   体感に違いが発生する可能性はあります。採用のメリット・デメリットも含めて検討することも
   大切ですし、何より体感できることが一番納得感を得られるのではないでしょうか。

 

・エクステリアデザインがされているか?ブロック積み工事だけになっていないか?

   住宅を建てようとする時に、意外に考え落としされているのがエクステリアや植栽の工事です。
   建物の方にばかり頭が行っているので当然といえば当然ですが、意外に外観の雰囲気を決めるのは
   建物よりもエクステリアだったりします。
   こんな雰囲気の家にしたいとお客様が持ってこられる写真には
しっかりデザインされたエクステリアが
   一層引き立たせていることも多々あります。

   ですので、総予算の中にエクステリア工事の予算を含めたり、門から家までどのようにアプローチするか
   どのようなエクステリア計画にするのかなどを含めて可能なかぎり全体像を描くことが大切です。

 

・住まいの防犯について検討がされているか

   住まいの防犯については、住宅を計画する時にぜひとも考えておきたいことです。その内容について別の記事でも
   取り上げていますのでそちらをご覧いただくとして、実際にその内容を意識できるのも完成見学会ならではです。
   もちろん防犯のことを良く理解した人から説明を受けないと理解しにくい部分でもあり、曖昧な防犯知識では
   逆に危険度が増すような内容になってしまう可能性もあるので
要注意です。
   単純に防犯システムが付いていますなどの話しではなく、どうしてこのような対策を行っているのか

   など、その理由も含めて確認することが大切ではないでしょうか。

 

・外観や内装について工事の仕上がり品質は良いか

   住宅の外観や内装は高価な材料を使っただけでは良くなるものではありません。
   会社の考え方や担当者の能力によってコーディネートや仕上がりに微妙な差が現れてきます。
   センスが良く丁寧に計画された住宅とそうでない住宅とでは、同じ程度の材料を使っても、
   その印象が随分と変わります。
   たとえば外観においては、サッシの種類や配置の仕方によって、統一感のあるスッキリした外観にも
   なりますが、種類や配置が整理されていないと、印象は全く変わるものになってしまいます。
   また、計画時には意識が薄い場合もありますが、エアコンの配管などが目立つ位置に取付されて
   せっかくの外観デザインを台無しにしてしまうようなことも見受けられます。
   このように計画時にしっかり検討すべきことが丁寧に進められてきたのかが、結果としてその住宅に現れてきます。
   さらに職人さんの技術力や気配りによっても完成の仕上がり具合には違いがでてきます。
   あらさがしにいくわけではないですが、完成現場でしか確認ができない重要なポイントとして意識していただく
   ことが大切かと思います。

などなど、その他にもチェックポイントはありますが、大切なことはカタログなどで確認できるようなことではなく、
現場でしかチェックできないようなことを積極的に尋ねてみると収穫も多くなるのかと思います。

そして完成現場見学会でのチェックポイントをとおして、ご家族にとっての家づくりパートナーとして
最も適した会社または人かということを見極めることが大切です。

優秀な会社さんであっても自分達の希望と沿っていなければ、満足のできる家づくりにはなりません。
会社を決めてから後悔をしなくて済むように、様々な角度からチェックしたいものです。

その他、数少ない貴重な機会にはなってしまいますが、既に入居済みの住宅を見学できる場合もあります。

入居後の住んでみての声は、実際の住み心地など生の声が聞けますので信頼できる確かな情報といえるでしょう。
大切な家づくりをお考えの方は、ぜひ完成現場見学会、さらに工事中の現場見学にも足を運ばれることをお勧めいたします。

杉並区などの見学会情報はこちらから   https://www.iko-home.co.jp/site/event/

会社名:株式会社アイコーホーム
住 所:〒168-0072 東京都杉並区高井戸東3-6-3
電 話:03-3334-0334

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