ちょっと・・ひとり言
漆喰は火に強いってご存じですか?
突然ですが、漆喰の壁が火に強いって皆さんご存じでしたか?
昔の城や蔵が漆喰で塗られていたのも、漆喰が火に強いからと聞きました。
少し前になりますが、漆喰壁のサンプルをバーナーであぶってみました。
以前より話しの上では聞いていたのですが、頭でわかっているだけではダメだと思い、
漆喰塗り体験イベントで、漆喰の壁が火に強いことを実験で実証してみようということになりました。
普段だと家を建てる際に漆喰壁を選ぶ理由としては、
自然素材系の材料ということで、塗り壁のテクスチャーが好きという方や、
何となくシックハウスが気になり、室内環境での健康面で安心できる材料だからという方が比較的多いようです。
ですが、隠れたメリットといいますか・・・性能の一部として火に燃えにくいという利点を持つ材料なのです。
過去には動画でも見せてもらったりしているものの・・・何となく・・・ドキドキ
もし万が一にも燃え広がったら洒落になりません(^-^;
バーナーに火をつけて漆喰を塗ったサンプル(石膏ボードの上に直塗り)にしばらくあててみました。
5秒、10秒・・・しばらくあててみたものの、燃えている様子はありません。
本当に・・・みごと漆喰壁は火に耐えてくれました。
バーナーを止めて確認してみると、表面が黒く焦げるものの、下地のボードが燃えている様子はありません!・・・凄い♪
これがビニールクロスなどの壁紙であれば表面はまたたく間に燃え、その後、下地の石膏ボードも焦げてしまいますが
厚み数ミリの漆喰壁がこんなに火に強いとは驚きました。
漆喰が不燃性の素材で構成された防火材であることを、目の前で実感できた次第です。
漆喰で家を建てる際に、壁・天井を塗れば、万が一の火災の時にも燃え広がらなくて安心ですね♪
そして、もうひとつ・・・
燃えた時の匂いが、なんか貝でも焼いたような香ばしい匂いなんです♪
好き嫌いはあるかもしれませんが…、これはヤバい!という匂いでないのが、さらに驚きです。
化学建材のようにダイオキシンなどの有害ガスが発生することもないらしく
それが匂いで実感できた感じです。これもさらに隠れた性能のひとつですね。
実は、火災現場で怖いのは炎よりも家の内装が燃える際に発生する有害ガスという話しがあります。
一酸化炭素を含む化学系の建材は、燃えた時に出る有害ガスなどを発生し
それによって、体が麻痺したり窒息するなど死亡の大きな原因になっているとのことです。
そんな理由からも漆喰を使う大きなメリットになるのではないかと考えます。
もちろんまずは火災を出さない、火の用心が一番大切です。ほとんどの方がそのような機会もなく過ごされています。
そしてもし火災が発生したとしても、最近の住宅は防火構造により、昔よりはかなり燃えにくく作られています。
そんな中ではありますが、住宅は人の命を守る場所と考えたら、漆喰を使うことは凄くメリットのあることだと思います。
と実感をした初めての実験でした♪