ちょっと・・ひとり言
建築士会の研修に行ってきました。
なんか 月記になってしまいました(~_~;)
一昨日、東京建築士会の主催する研修会に参加してきました。
この度施工された建築基準法並びに建築士法の大改正とも言える内容について
東京都都市整備局の方から一日かけて説明を聞いてきた次第です。
ことの発端は・・・世の中をお騒がせした某建築士による一連の耐震偽装問題です。
自分も一級建築士の端くれとして、この度の不祥事は許しがたい残念な問題であり、
構造計算のダブルチェックや罰則の強化等等、改正は当然であり、反対の余地のないものだと思います。
↑会場となった晴海アイランドトリトンスクエア です。
会場で受付するとまず渡されたのがA4版テキストです。
・・・何と5センチほどもある分厚いテキスト・・・これはタウンページか?
そして・・・いやな予感・・・
当然かのように・・・
そんなスピードで説明されても・・・と言いたくなるような、一日中フルスロットルの状態で説明の嵐でした(^-^;
はい!次は○○ページを開いてください。次は・・・。
・・・無理もないのでしょうが・・・。
基本的に・・・「概要説明したんだから、後はしっかり自分で勉強してください!」と言うのが本当のところでしょう。
入場した時に思ったのですが・・・、中には結構年配の建築士さんも多く見受けられ、
皆さんが今回の改正に馴染むのは結構大変なんだろうな・・・と思っていると・・・
開会の挨拶では、同じようなことが言われ・・・
更に、今まで真面目に取り組んで来た建築士さんには本当に迷惑なことだと思いますが・・・、
国の方針ですので・・・頭の中を一度ゼロに戻して頑張って取り組んでください」(趣旨)というような感じからのスタートです。
確かに・・・、今までの確認申請の仕組みをまったく作り直したような内容になっており、
正直・・・そこまで必要なのか? 実効性という観点からは、下手をするとしばらく混乱しかねないという心配も頭を過ぎりました。
何せ、図面や書類の訂正・差し替えも、かなり軽微なもの意外は認めない。
一箇所でも不備があったら不適合で審査終了・・・再度改めて申請し直しです。
コストも審査期間も倍かかることになり・・・この辺は如何なものかと・・・。
何よりも一番心配しているのは、この辺のことがお客様へ工期やコスト増で負担になっていくのではないか?ということです。
幸い2階建て木造住宅の構造に関しては改正の内容が、他の工法や大規模の建築ほど大きな変更ではありませんが、
3階建て住宅や地下室付住宅などは注意して掛からないといけないと思います。
まだまだ告示自体が追加変更され、又、多分特定行政庁の担当者レベルでも良くわかっていないのが現実かと思いますが、
杉並区で注文住宅の設計を続ける自分としても、これから整理してしっかり取り組んでいこうと思います。
お客様にも・・・住宅を安心してお使いいただくために行われているということをご理解いただけたら幸いです。
そんなわけで、建築士は今まで以上に責任を問われることになったわけで・・・
今後似たような問題が再び発生しないことをひとえに祈るばかりです。
どの業界も・・・官も民も・・・安易な考え方を捨てて、正直に真面目に取組み、責任をまっとうしたいものです。
晴海トリトンスクエアの玄関口で、運河にかかる黎明橋と平行して作られたトリトンブリッジです。
全長94mのチューブ型でガラス張りの動く歩道橋です。今更驚くようなものではないですが・・・渡るのが楽でした♪