ちょっと・・ひとり言
杉並の工務店として40周年を迎えて
少し遅くなってしまいましたが、東京都の杉並区で木造の戸建て注文住宅を手掛ける工務店として
本年4月をもって会社設立40周年の節目を迎えることができました。
これもひとえに今までご支援いただいた皆様の御蔭です。本当に感謝申し上げております。
会社設立当時の話は残念ながら記憶に残っていませんが、
いつも楽しそうに仕事の話しをしていた父の様子から、
家づくりに携わる喜びを少しでも感じたことが
今の私を支えていると言って過言ではないと思っています。
先代の父から聞かされた話は、長野県高遠から出てきて大工の修行に励む中、種々の関係から独立することになったのですが、
初めて手掛けた請負工事でお客様からたいへん気に入っていただいたことが大きな転機となったそうです。
その後、お客様のご紹介で更に輪が広まって当時の日本電信電話公社の指定業者にまで推薦していただいたことで現在の基盤が整い、
時代背景もあったのでしょうが一生懸命仕事に打ち込む事で結果が残り、現在の規模になることができました。
巨大であっても狭い組織の中でしたから、信用を失わないように誠心誠意家づくりのお手伝いに励んできました。
昔は、お客様も父と同年代の方々が回りにおられて、会社のパンフレットも皆でアイデアを出しながら作ったと聞きました。
何か聞いていると学生時代のサークルかなにかのようでしたが、
そのように親しみを持ってお付き合いができたのは素晴らしいことだと思います。
更に当時は職人さんも結構若い人が多く、皆で山や海へ出かけたことも懐かしいですが、
仕事をしている真剣な顔や、危険と知らずに足を掛けようとした私に
「危ないから気をつけろ!」と叱ってくれた思い出などが家づくりへの気持ちを押し上げてくれたように思います。
1980年代に入ると日本電信電話公社の民営化と通信の自由化に対する動きが本格化、
更にバブルが弾けるなど厳しい時代の流れにより当然状況も変化し厳しさも増してきましたが、
施工能力をかっていただき、
色々な大手ハウスメーカーやビルダーから下請け仕事が入ってきて何とかしのぐこともできました。
しかしながら、今までのように紹介のお客様だけでは今後の先行きにも不安になり、
何とか自社で営業をしなくてはという気持ちが強くなり今日の社業のスタイルになっています。
当時は営業のえの字もわかりませんでしたが、いろいろな試行錯誤の末、
お伝えしたいことも少しずつ伝えられるようになり、それなりの結果と共に今後へ希望を持って取り組めるようになりました。
人から「ありがとう」と喜んでいただけること、これは何よりも嬉しいことで、今後への努力の原動力にもなります。
父から同じように何回もこの話を聞き、その度に笑顔が印象的だったのを今でもはっきり覚えています。
自分でも同じように、それまでの苦労が一気に喜びに変わる瞬間を経験してきました。
やはりこの仕事は素晴らしいと思える一瞬です。
設立以来長い年月が過ぎましたが、この思いをこれからもずっと持ち続け、
幸せな家づくりを目指して、良いと思ったことを実践していきたいと思います。
書けばまだまだいろいろあるのですが・・・、長すぎても・・・
(^-^;ということで・・・
しかし・・・あっというまに5月が終わろうとしていて、危なく書くきっかけを無くすところでした。
まとまりのない話になってしまいましたが、40周年を契機に、気持ちも新たに、これからも新たな気持ちで取組んで参ります。
今後とも何卒ご支援を賜りますようお願い申し上げます。