ちょっと・・ひとり言
室内干しで考える室内環境
こんにちは♪あっという間に2月も後半を迎えてしまいました。
時の経つのは本当に早いものです。
先日たまたま見ていたテレビ番組の天気予報で、
大雪がおさまる代わりにpm2.5の濃度が西日本を中心に濃くなると予想されていました。
そろそろそんな季節なんだなと思うと同時に、杉やブタクサの花粉をはじめ、
中国方面から飛来するpm2.5や黄砂による空気汚染で
大勢の方々が困っていることも耳慣れするほど恒例となってしまいました。
私自身でもアレルギーを持っているのでその辛さは実感できます。
ふとそんな中で住宅設計でできる工夫について少し考えてみました。
もちろん最近ではそのような微細粒子を除去する空気清浄機やエアコン等の空調機の利用もあるかと思いますが、
まずは部屋の中に入れないという面からすれば室内干しというのは有効な手段かと思います。
少し違う側面ではありますが近年では夫婦共働きのご家族も増えて洗濯物を外に干したくないというご意見もあり、
同様に花粉症などに悩まれ室内干しができるスペースを設計段階で希望されるご家族も増えてきました。
天井から下がる物干し金物や設備を設置すれば良いのですが、それなりの時間に洗濯物がぶら下がっているので
リビングなどでは見栄えや邪魔にもなったりすることもあります。
設計段階でできる工夫としては、たとえば2階の少し広めの共有スペースで室内干しをしたり、
洗面室に繋がる室内干し専用スペースなども魅力的です。
更には玄関脇にシューズINクロークなどをつくり、コートなどをそちらに納めてから室内に入れば、
上着についた花粉などを室内に持ち込まなくて済むようにもなります。
その際の導線を検討することも大切です。
健康的に生活するためにひとつのスペースを複数の使い方で有効に利用することも住宅設計の大きな要素と考えます。
更には室内干しの場合、洗濯物から出る湿気についても考える必要があります。
換気計画を検討したり、除湿器などの空調機器を利用することもひとつの方法ですが、
漆喰を壁に塗り、その調湿効果によって湿気対策をすることも可能です。
さらに有効な手段もあるかと思います。
新築や改築の時などに検討されてみてはいかがでしょうか。